今年はコロナ禍の影響で遠出は控えていたが、「GoToトラベルキャンペーン」が開始されたこともあり、1泊だけの県内(千葉県)旅行に出掛けてみることにした。千葉県だけとなると行き先がかなり限定されるが、ここは王道である館山・南房総を行き先として選択することにした。

スタートを大網とし、ここから外房線に乗車し安房鴨川を目指す。安房鴨川からは内房線で館山・千葉方面に向かう。つまりは房総半島を外周り(時計周り)で巡る旅となる。

【画像】房総半島外回りの旅ルート

外房線で大網から安房鴨川、内房線で館山へ

大網駅にて安房鴨川方面の外房線・上総一ノ宮行き(総武快速線からの直通列車)に乗車。大網駅は「特急わかしお」も停車するので、時間帯的に特急を利用する選択肢もあったのだが、今回は普通列車でのんびりした旅を楽しみたいので、特急利用はパスすることにした。

大網駅にて安房鴨川方面の外房線・上総一ノ宮行き(総武快速線からの直通列車)に乗車。大網駅は「特急わかしお」も停車するので、時間帯的に特急を利用する選択肢もあったのだが、今回は普通列車でのんびりした旅を楽しみたいので、特急利用はパスすることにした。

【画像】外房線 大網駅

大網駅から15分程で上総一ノ宮駅に到着。安房鴨川行きの普通列車に乗り換える。外房線は上総一ノ宮駅を境に運行形態が変わり、総武快速線や京葉線から直通する快速列車の大半は当駅を始発・終着駅としている。

上総一ノ宮から安房鴨川方面の区間は、列車運行本数が1時間1本程度になり、単線区間が続くため(一部複線区間あり)、ローカル線色が濃くなる区間でもある。

【画像】外房線 上総一ノ宮駅

上総一ノ宮駅から約1時間程で終点の安房鴨川駅に到着。内房線と外房線の終着駅である。

【画像】外房線・内房線 安房鴨川駅

鴨川といえば「鴨川シーワールド」。駅舎がある1番線側には、地域とJR、鴨川シーワールドが連携して鴨川の観光をアピールするため、熱帯魚のミニ水槽が展示されている。電車待ちの時間に、優雅に泳ぐ熱帯魚が癒してくれる。

【画像】安房鴨川駅構内にある鴨川シーワールドミニ水槽

安房鴨川駅から内房線に乗り換え、揺られること40分。館山駅に到着。

【画像】外房線・内房線 館山駅

館山駅は南国の雰囲気を感じさせるレトロな駅舎が特徴的である。駅の東口側にはバスターミナルや観光案内所、物産展示コーナーなどが存在している。

館山にて観光タイム。ということで、路線バスに乗車し、館山城がある城山公園を目指す。

【画像】館山駅 外観

館山観光・・・城山公園、館山城、渚の駅たてやまを巡る

館山駅から路線バスで10分程で城山公園前に到着。

城山公園の自然を楽しみながら、館山城がある山頂までハイキング。現在の館山城は再建された模擬天守であり、正しくは「館山市立博物館分館(八犬伝博物館)」である。

館山駅から路線バスで10分程で城山公園前に到着。城山公園の自然を楽しみながら、館山城がある山頂までハイキング。現在の館山城は再建された模擬天守であり、正しくは「館山市立博物館分館(八犬伝博物館)」である。

【画像】館山城(八犬伝博物館)

館山城(八犬伝博物館)は3層4階の構造になっており、展望台からは館山市内を一望することができる。

【画像】館山城(八犬伝博物館)市内を望む

城山公園の中腹には館山市立博物館(本館)があり、館山を中心とした安房地方の歴史資料が展示されている。博物館本館と館山城の共通観覧券のため、時間に余裕があれば両施設を見学してみるのがオススメ。

【画像】館山市立博物館(本館)

城山公園を後にし、次に目指すは「渚の駅たてやま」。城山公園から徒歩15分程で到着。

渚の駅たてやまは、漁業に関する博物館、展望デッキ、海鮮丼やパスタなどが味わえる「館山なぎさ食堂」、地元館山特産物のお土産販売、さかなクンギャラリーといった多目的観光施設となっている。

ちなみに、さかなクンは館山市のふるさと親善大使で、渚の駅たてやま名誉駅長も務める。「さかなクンギャラリー」に展示されているさかなクンが描いたイラストのクオリティの高さに驚かされた。(入場無料)

【画像】渚の駅たてやま

再び館山駅に戻って来たところで、夕暮れ時になり夕食タイム。下調べして気になっていた館山食堂に行ってみることにした。館山食堂は館山駅から徒歩数分の場所にある駅前の食堂である。ウワサのデカ盛り天丼が食べるつもりでいたのだが、この日は品切れで食べることができなかった、残念。。。

代わりにドミカツ定食を注文したが、ドミグラスソースがたっぷりかかったボリュームある味わいで満足。

次こそはデカ盛り天丼が食べたい! いつかのお楽しみということで。

【画像】館山食堂

館山駅から内房線(木更津・千葉方面)に乗車し、宿泊ホテルの最寄駅である富浦駅へ。

宿泊ホテルは「ホテル&リゾーツ 南房総 -DAIWA ROYAL HOTEL」。*ホテルからの送迎あり(要予約)

自然豊かな南房総国定公園の中にあるリゾートホテルであり、レストラン、大浴場、ガーデンプール、大宴会場(会議・結構式など)を備えた宿泊施設であり、南房総の観光・レジャーの拠点としてオススメである。

今回は「GoToトラベルキャンペーン」により、宿泊料金35%OFFで利用することができた。

【画像】ホテル&リゾーツ 南房総 -DAIWA ROYAL HOTEL-

道の駅とみうら、崖観音を巡る

翌朝。ホテルからの送迎で「道の駅とみうら枇杷倶楽部」へ。「枇杷(ビワ)」と名が付いているが、千葉県、特にここ南房総市はビワ(房州ビワ)の産地であることから。

カフェレストラン、ショップ、休憩施設、ギャラリーが併設されており、道の駅グランプリ2000では最優秀賞を受賞した実績を持つ。カフェレストランでの束の間の休息が心地よい。

【画像】道の駅とみうら枇杷倶楽部

道の駅とみうら枇杷倶楽部からバスで数分(徒歩の場合は2〜30分くらい)、大福寺(崖観音)へ。

大福寺は船形山の中腹に浮かぶ朱塗りの観音堂であり、通称「崖観音(崖の観音)」と呼ばれている。

地上から見上げると絶壁に立っているように見え、「あそこに登るのか?」と思ったが、登って見ると意外とアッサリという印象。観音堂から一望する街と海はまた格別である。

【画像】船形山大福寺 崖観音

観光はこれにて終了。富浦駅に戻り、内房線(千葉行き)に乗車。

途中の君津駅で総武快速線直通の始発列車に乗り換え。観光中の「非日常感」から一転、君津まで来ると「日常感」を覚えます(笑) 総武快速線直通列車で今回の旅のゴールである津田沼駅へ。

【画像】内房線 富浦駅

今回は自分にとっては近場の旅であったのだが、今回感じたことは「近場であっても十分に楽しい旅を味わえる」ということ。

普段行かない場所(館山を訪れるのは数十年ぶりくらいか。笑)に行くことで、「非日常感」を覚え、旅の楽しさを感じるワクワク感が出て来るのではないだろうか。

■今回のまとめ
 ・移動ルート:大網→安房鴨川→館山→君津→津田沼
 ・総移動距離:206.1km
  *参考・・・東京〜静岡(東海道本線利用)が180.2km

【2020年夏】房総半島外周りの旅 ー完