

【宿泊利用日:2022年10月】
JR酒田駅から徒歩1分という立地に位置する宿で、2020年の開業以来、駅前再開発の一角を担う複合施設の一部として機能している。図書館や観光案内所と同じ建物内に組み込まれており、単体の宿泊施設とは異なる性格を持つ。
最大の特徴は、やはりその立地にある。バスターミナルにも隣接しており、鉄道・バスいずれの乗り継ぎにも対応しやすい。駅前に位置しながら周辺は落ち着いており、夜間も比較的静かな環境が保たれている。夜遅く到着して翌朝すぐ移動するような行程でも、ストレスなく扱える宿である。
館内にはロビーライブラリーが設けられており、約1,000冊の本が自由に読める。地元の杉材を使った家具や月をモチーフにした照明など、過度な装飾を排しながらも統一感のある空間づくりがされている。「地域の延長線上にある宿」という印象が強く、観光拠点というよりは、土地に溶け込むような滞在が自然と促される構成になっている。
客室はシンプルで機能的な造り。部屋の向きによっては鳥海山や酒田の街並みを望むことができる。ベッドはシモンズ製で、枕も選定されており、睡眠環境には力が入っている。なお館内に大浴場はなく、入浴は各室のユニットバスが基本となるが、全室にオーバーヘッドシャワーを備えており、短時間でもさっとリフレッシュしやすい設計になっている。
館内レストラン「月のみち」では、庄内の食材を中心とした料理が提供される。朝食も含め、いわゆるビジネスホテルの軽食というよりは、地域色を意識した内容になっている。
駅直結に近い利便性、公共施設との一体化、過不足のない設備。酒田を起点とした庄内エリアの周遊拠点として安定感がある。鉄道での移動を前提とする旅との相性は良い。
■施設名称:■アクセス:酒田駅(羽越本線)から徒歩約1分