奈良駅(奈良県)

駅名

奈良(なら/Nara)

乗り入れ路線

JR西日本:大和路線、万葉まほろば線(桜井線)、奈良線、学研都市線(片町線)

駅詳細

奈良駅 東口側

奈良県北部に位置する県庁所在地・奈良市の主要駅であり、近鉄奈良線の近鉄奈良駅が近接している。JR西日本の大和路線(関西本線)と万葉まほろば線(桜井線)のほか、木津駅を路線上の起終点とする片学研都市線(片町線)の一部列車と奈良線の全列車が乗り入れる交通の要衝である。

長らく当駅には定期運行の特急列車の停車設定がなかったが(通過していたわけではなく、ルート上特急列車が運行されていなかった)、2024年3月のダイヤ改正により新設された特急「ラクらくやまと」が停車するようになった。この列車は通勤特急的な位置付けであり、朝と夜に当駅〜新大阪間を1日1往復のみ運行している。

さらに、臨時特急として運行されていた「まほろば」が、2025年3月15日以降の土休日に定期運行化される予定である。

駅構造は島式ホーム3面5線の高架駅で、全ホームがエレベーターやエスカレーターで連絡されている。改札口は中央改札の1箇所のみ設置されている。のりば番号は東側から順に1番が振られ、1番のりばは万葉まほろば線(桜井方面)、2・3番のりばは大和路線(王寺・JR難波方面)、3・4・5番のりばは大和路線(木津・加茂方面)および奈良線直通列車が発着する。

1番のりばの対面には番号が振られていないが、線路を2番のりばと共有しており、2番のりばを発着する列車は左右の両ドアが開閉する。この構造により、1番のりば側の万葉まほろば線へのスムーズな乗り換えが可能となっている。

高架下には観光案内所や商業施設が整備されており、2020年には駅直結の商業施設「ビエラ奈良」がオープンし、利便性が大きく向上した。徒歩圏内には奈良公園があり、その中に東大寺、興福寺、春日大社といった世界遺産に登録された歴史的建造物が点在している。これらは国内外の観光客にとって人気のスポットである。

奈良公園へは徒歩約20分でアクセス可能で、駅前からは路線バスも頻繁に運行している。なお、市中心部や主要観光地には近鉄奈良駅(当駅から徒歩約15分)の方が近い。

(奈良駅訪問日:2024年10月)