軽井沢駅(長野県)

駅名

軽井沢(かるいざわ/Karuizawa)

乗り入れ路線

JR東日本:北陸新幹線
しなの鉄道:しなの鉄道線

駅詳細

長野県北佐久郡軽井沢町にあるJR東日本(北陸新幹線)としなの鉄道の接続駅。長野県と群馬県の県境付近に位置し、長野県内にある鉄道駅の中では最も東に位置している。避暑地・別荘地として知られる軽井沢の玄関口であり、標高は約940.5メートルに達する。これは、全国の新幹線駅の中で最も高い標高である。

1997年10月1日、北陸新幹線(当時:長野新幹線)の高崎~長野間の開業にあわせて新幹線の停車駅となり、同時に並行在来線であった信越本線のうち横川~軽井沢間は廃止され、軽井沢~篠ノ井間はしなの鉄道へ移管されたことで、当駅の在来線はJRから第三セクターへと移行した。

北陸新幹線

北陸新幹線は島式ホーム2面4線の地上駅。中央の2線(2番線・3番線)が本線、外側の2線(1番線・4番線)が副本線として使われており、本線側のホームには可動式ホーム柵が設置されている。通過列車は本線を走行するが、高崎〜長野間の途中駅で列車の待避が可能な駅は当駅のみである。

駅舎は橋上駅舎で、新幹線ホームの上部に改札口が設けられている。停車列車は「あさま」および一部の「はくたか」に限られ、速達タイプの「かがやき」はすべて通過する。また、平日早朝には当駅始発の長野行き「あさま」が1本設定されている。

しなの鉄道線

しなの鉄道線は島式ホーム1面2線を有する地上駅。1番線側は頭端式となっており、地上にある旧駅舎の改札と旧1番線側のホームとは階段を使わずに平面で移動が可能な構造となっている。旧1番線の線路跡には、かつて碓氷峠越えで活躍した機関車などが展示保存されている。

しなの鉄道線は当駅が起点であり、1・2番線の横川方には車止めが設置されている。1997年、長野駅までの新幹線開業にともない、並行在来線であった信越本線のうち横川〜軽井沢間は廃止されたため、現在、鉄道による碓氷峠越えは行われておらず、代替交通としてJRバス関東が路線バス(碓氷線)を運行している。

駅舎と周辺施設

北陸新幹線の開業に際し、駅舎は全面的に改築され、軽井沢を象徴する白樺の木をイメージした橋上駅舎となった。改札階は2階、ホーム階は1階で構成されており、駅構内には南北自由通路が整備されている。北口には明治時代の面影を残す旧駅舎が「軽井沢駅舎記念館」として復元・保存され、2017年からは観光案内機能やしなの鉄道の改札口・出札窓口も兼ねる実用駅舎として再活用されている。駅の南側には大型商業施設「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」が隣接し、観光・買い物双方の拠点として高い利便性を有する。また、駅前からは軽井沢町内各所への路線バスや観光バスが発着しており、観光交通の結節点としての役割を果たしている。

(軽井沢駅訪問日:2025年3月)