佐久平駅(長野県)

駅名

佐久平(さくだいら/Sakudaira)

乗り入れ路線

JR東日本:北陸新幹線、小海線

駅詳細

長野県の東部、群馬県との県境に位置する佐久市にある駅。JR東日本の駅であり、北陸新幹線と小海線が乗り入れる接続駅である。1997年10月1日、北陸新幹線(当時の長野新幹線)の開業と同時に新設され、以来、佐久地域における新幹線アクセスの拠点として重要な役割を果たしている。

駅構造は橋上駅舎であり、地上にある新幹線ホームの上を小海線の高架ホームが斜めに横切るという、全国的にも珍しい立体交差構造を採用している。

新幹線ホームの真上に小海線の高架ホームが重なるように設置されているのは、もともと地上にあった小海線の線路を新幹線整備にあわせて持ち上げた結果である。当初、当駅には小海線のホームを設けない計画であったが、地域住民や自治体の強い要望を受けて請願駅として設置された。

駅の東西には「浅間口」と「蓼科口」の2つの出入口があり、自由通路で連絡している。

北陸新幹線

北陸新幹線は相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、通過線が設けられていない構造となっている。このため、当駅での後続列車による追い抜きや列車同士の待ち合わせはできない。駅舎は橋上駅舎であり、改札口は新幹線ホームの上部に位置している。停車する列車は「あさま」と一部の「はくたか」であり、速達タイプの「かがやき」はすべて通過する。当駅は高崎駅と長野駅のほぼ中間に位置し、高崎駅まで約25分、東京駅まで約1時間20分で結ばれている。

2023年9月15日には、佐久市出身の漫画原作者・武論尊氏の代表作『北斗の拳』が連載開始から40周年を迎えたことを記念し、新幹線改札内のコンコースに登場キャラクター「ジャギ」の胸像が設置された。

「ジャギ」の像

小海線

小海線は、北陸新幹線ホームの上田寄り真上に位置する高架上に設けられており、駅舎側に単式ホーム1面1線を備えている。待合室は設置されておらず、ホームと通路は扉で仕切られる構造となっているのが特徴である。新幹線と小海線は改札口が分離されており、乗り換えの際には駅舎内の自由通路を通って長い連絡通路を歩く必要がある。

新幹線側には自動改札機が導入されている一方で、小海線側には改札設備がなく、駅としては無人扱いとなっている。ただし、日中の列車到着時には、駅員や乗務員が改札業務を行うケースが多い。乗換専用の改札は設けられていないが、新幹線と小海線の相互乗換に限り、途中下車不可の乗車券であっても一旦改札外に出ることが特例として認められている。

(佐久平駅訪問日:2025年3月)