住吉大社の参拝が終わり、天王寺へ。阪堺電車の住吉鳥居前駅から約15分で天王寺駅前に到着。
次の目的地は、天王寺から阪和線・紀勢本線を経由し、和歌山県の紀伊勝浦を目指す。
前回:出雲〜南紀経由〜伊勢の旅(Part2)@後楽園(岡山)・海遊館(大阪)
世界遺産の地 熊野三山めぐり
天王寺は大阪有数のターミナル駅である。
JRのホーム数だけで言えば、天王寺駅は18番線まであり、その数は東京の新宿駅(16番線)を超える。
それにしても、大阪近郊は様々な種類の電車が乗り入れているので、駅のホームにいるだけで楽しい。
例えば、快速の種類。大阪近郊には、新快速・大和路快速・紀州路快速・関空快速という快速が走っている。(まだ、あるかも?)
「この列車は、どこから来てどこへ向かうのか?」
そんなことを想像するだけで楽しくなってくる。
天王寺からは特急くろしおに乗車し、紀伊勝浦へ。
特急くろしおは、主に京都駅・新大阪駅〜白浜駅・新宮駅間をJR京都線・大阪環状線・阪和線・紀勢本線(きのくに線)経由で運行している特急列車である。
紀伊勝浦での観光目的は、熊野三山めぐり。熊野三山とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社の総称である。
特急くろしお(紀勢本線)は、海沿いを走行するため、太平洋を一望出来る。
天王寺から3時間半程で、和歌山の紀伊勝浦に到着。
紀伊勝浦に到着する頃には、辺りは既に薄暗くなってた。
この日は、紀伊勝浦駅周辺の旅館に宿泊。
翌日、熊野三山めぐりへ。紀伊勝浦駅発着の定期観光バスを利用。
今回利用した定期観光バスは、熊野本宮大社・熊野速玉大社・大門坂・那智の滝・熊野那智大社・青岸渡寺を1日で周るコースである。
紀伊勝浦駅を出発したバスは、勝浦町、新宮市の市街地を通り、熊野川を横目に見ながら走行を続け、更に川湯温泉、湯の峰を経由。途中に休憩を挟みながら、1時間半程で熊野本宮大社に到着。
熊野本宮大社は、家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)を主祭神とする。
境内には八咫烏の旗が掲げられている。八咫烏は、太陽の化身で三本の足があり、熊野本宮大社の主祭神である家津美御子大神のお仕えと云われている。
熊野本宮大社から道路を挟んで数百メートルの場所に、大きな鳥居が建っている。
熊野本宮大社旧社である大斎原(おおゆのはら)の大鳥居である。
大鳥居の大きさは、高さ約34メートル、幅約42メートルである。大鳥居の周りは一面田んぼであり、田んぼの中にどっしりと構えるその姿は圧巻である。
熊野本宮大社を後にし、続いては熊野速玉大社を参拝。赤色の拝殿が美しい。
熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を主祭神とする。
続いて、バスは石畳の道・大門坂(の看板)の前を通り、那智山へ。その石畳は、全長約600メートル、高低差約100メートルあると云う。
那智の滝に到着。那智の滝は、日光・華厳の滝、茨城奥久慈の袋田の滝と並んで、日本三大名滝の一つと呼ばれている。落ち口の幅13メートル、滝壺までの落差は133メートルに達する。
那智の滝の次は、青岸渡寺と熊野那智大社へ。
バスの駐車場から、参道の長い石段を登る必要があり、その段数は400段以上。石段を昇っていくと、左側に熊野那智大社の鳥居、右側に青岸渡寺がある。
青岸渡寺を先に見学することに。青岸渡寺は、天台宗の寺院であり、西国三十三所第一番札所である。
続いて、熊野那智大社。
隣接しているので、青岸渡寺から那智大社に行くのに、石段を降り昇りする必要はない。
熊野那智大社は、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を主祭神とする。
熊野那智大社境内からの眺め。
長い石段を昇ってきたということもあってか、その景色は格別である。
観光バスは、再び紀伊勝浦駅へと戻り、熊野三山めぐりは終了。
次の目的地は、三重県伊勢市。特急ワイドビュー南紀・名古屋行きに乗車し、いざ伊勢方面へ。
次回は、伊勢神宮参拝。