鉄道開業150年を記念して期間限定で発売された鉄道開業150年記念 JR東日本パスの旅を計画。JR東日本エリアの普通列車はもちろん、新幹線を含む特急列車の自由席が乗り放題となる大変お得なきっぷである。(*指定席は4回まで利用可能)

旅の行程は、成田空港(空港第2ビル駅)からスタートし、松本・長野・新潟・秋田を経由することで東日本を時計回りで周遊し、最終目的地を東京駅とする。また、きっぷの効力を活用したいため、普通列車ではなく、全行程において特急・新幹線を利用する。

鉄道開業150年記念JR東日本パス使用区間 *クリックで拡大

【成田エクスプレス/特急あずさ】成田空港→新宿→松本

旅のスタート。まずは空港第2ビル駅から成田エクスプレスに乗車し、新宿駅へ。成田エクスプレスは全車指定席のため、1回目の指定席利用。

成田エクスプレスの指定席はえきねっとで事前に手配していたのだが、乗車予定の列車が30分以上遅延という初っ端からトラブル発生。幸い、駅の窓口にて乗車予定よりも1本前の便の成田エクスプレスに変更できたので、旅の行程に遅れが発生することなく、新宿駅に辿り着くことができた。

成田エクスプレス(新宿駅にて)
成田エクスプレス(新宿駅にて)
新宿駅 駅名標
新宿駅 駅名標

新宿からは中央線を走る特急「あずさ」に乗車し松本を目指すのだが、「あずさ」は自由席車両があるものだと思い込み、座席指定券が必要であることに乗車直前に気づいた。(「あずさ」を利用するのは久々だったため、2019年3月のダイヤ改正で改変されたことを知らず・・・)

急いで券売機で「あずさ」の指定席を発券(2回目の指定席利用)し、列車に乗り込む。その前に新宿駅ホームの売店で駅弁に惹かれ、「深川めし」を購入。

特急あずさ 松本行き
特急あずさ 松本行き
【駅弁】深川めし
【駅弁】深川めし

新宿から約2時間半程で終点の松本に到着。篠ノ井線・大糸線・アルピコ交通上高地線の駅で、「あずさ」「しなの」といった中央本線からの直通列車が乗り入れており、新宿(東京)、長野、名古屋といった各主要駅を結ぶ長野県中部の拠点駅として機能している。

松本駅ホーム
松本駅ホーム
松本駅 駅名標
松本駅 駅名標

時間に余裕があれば、松本城に立ち寄って観光でもしたいところであったが、次の列車までは1時間程しか無かったため、駅構内で時間を潰すことにした。駅舎内には、駅ビル「MIDORI」やスターバックス、そして土産物が併設されているNewDaysがあるため、時間調整をするには全く不都合はない。

松本からは特急「しなの」で長野へ。今度は自由席がある列車なので、指定席券は必要なし。発車15分前くらいに駅ホームの自由席案内表示の場所に並び、列車の到着を待つ。松本から乗車する人はそこそこ多かったようだが、とりあえず着席することが出来た。

松本駅改札口
松本駅改札口
松本駅東口(お城口)
松本駅東口(お城口)

松本から約1時間程で、終点の長野に到着。長野駅は、北陸新幹線が乗り入れる県内最大のターミナル駅。次の工程は新潟方面を目指すのだが、時間は既に夕刻。本日の行程はここまでとし、長野駅周辺で宿泊。

長野駅 在来線ホーム
長野駅 在来線ホーム
長野駅 善光寺口側
長野駅 善光寺口側

宿泊先は、長野駅近くにあるドーミーイン系列のホテル『天然温泉 善光の湯 ドーミーイン長野』。ドーミーインは旅先で何かとお世話になっている。今回は全国旅行支援割もあり、割安で宿泊することが出来た。

■電車によるアクセス
JR長野駅善光寺口 ロータリーより徒歩1分

天然温泉 善光の湯 ドーミーイン長野
天然温泉 善光の湯 ドーミーイン長野

【北陸新幹線/特急しらゆき/上越新幹線】長野→上越妙高→長岡→新潟

翌日(2日目)は長野駅からスタート。新潟駅を目指すのだが、まずは金沢方面の北陸新幹線「はくたか」に乗車し、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインとの接続駅である上越妙高駅へ。

・・・と、新幹線に乗り込む前に朝食。信州といえば蕎麦、ということで、北陸新幹線の長野駅上りホームにある立ち食いそば屋で「かき揚げ玉子そば」を注文。

長野駅新幹線ホーム 立ち食いそば店
長野駅新幹線ホーム 立ち食いそば店
かき揚げ玉子そば
かき揚げ玉子そば

「はくたか」金沢行きに乗り、約20分程で上越妙高に到着。JR東日本と西日本の境界駅にあたり、北陸新幹線における今回のきっぷの有効エリアはこの駅までとなる。えちごトキメキ鉄道はねうまライン、直江津からJR信越本線に乗り入れる特急「しらゆき」新潟行きに乗り換え。

上越妙高駅 新幹線ホーム
上越妙高駅 新幹線ホーム
上越妙高駅 えちごトキめき鉄道
上越妙高駅 えちごトキめき鉄道

長岡に到着。新潟に向かうだけであれば、このまま特急「しらゆき」に乗り続けていれば辿り着けるのだが、せっかく新幹線も乗り放題となるきっぷなので、ふと思い立って上越新幹線に乗り換えることにした。

特急しらゆき(長岡駅にて)
特急しらゆき(長岡駅にて)
長岡駅 上越新幹線ホーム
長岡駅 上越新幹線ホーム

上越新幹線「とき」新潟行きに乗車し、長岡から20分程で終点の新潟に到着。

新潟駅 新幹線ホーム
新潟駅 新幹線ホーム
新潟駅 新幹線 駅名標
新潟駅 新幹線 駅名標

新潟駅は、2022年6月に在来線全線の高架化が完了。新幹線(11番線)と在来線(5番線)が柵を挟んで同一プラットフォームにあるという珍しい構造になっており、ホーム上の乗り換え用改札を経由して、新幹線と在来線の対面乗り換えが可能となっている。

新潟駅在来線ホーム5番線
新潟駅在来線ホーム5番線
新幹線と在来線ホームにある乗り換え用改札
新幹線と在来線ホームにある乗り換え用改札

在来線ホームが高架化してから新潟駅に来るのは今回が初めてとなるが、以前の地平ホーム時代の光景が思い出せないくらい近代的な駅となっていた。駅の北口(万代口)は、まだリニューアル工事中であり、今後更に発展に期待。

新潟からは、特急「いなほ」秋田行きに乗車。2日目の最終目的地である酒田(山形県)を目指す。

新潟駅在来線ホーム
新潟駅在来線ホーム
特急いなほ(新潟駅にて)
特急いなほ(新潟駅にて)

■次回

【鉄道開業150年記念JR東日本パス】東日本時計回りの旅(2/2) 新潟→酒田、秋田・盛岡から新幹線で東京へ