今回はゴールデンウィークに群馬方面への日帰り旅を計画。ちょうど土日であったため、「週末パス」を利用する旅を考えていたが、ゴールデンウィーク期間は使用できないことが判明(失念)。そのため、特にフリー切符は使わず、近場で気ままに楽しむ行程を組むことにした。

旅の始まりは東武スカイツリーラインの起点駅となる浅草駅から。ここから特急「りょうもう」に乗り、終点の赤城駅を目指す。東武の浅草駅は、普通列車と特急列車のホームが分かれており、特急列車のホームに入るには専用の改札口を通る必要がある。スペーシアやりょうもう号が発着するそのホームに立つだけで、旅気分が一気に高まる。

東武鉄道 浅草駅 正面口
浅草駅 改札口
特急列車ホーム改札口
特急列車ホーム(写真:りょうもう号)

浅草駅から約1時間50分で終点の赤城駅に到着。赤城駅は東武桐生線の終着駅であり、頭端式である東武鉄道ホームは列車の折り返しのみ可能となっている。また、上毛電気鉄道上毛線と接続しているため、前橋方面(中央前橋駅)や桐生方面(西桐生駅)へのアクセスが可能となっている。

赤城駅ホーム
赤城駅改札口

ここ赤城駅がある「みどり市」は、2006年に複数の町や村が合併して誕生した市であり、群馬県南東部に位置している。隣接する桐生市に左右から挟まれる形になっている。

赤城駅から徒歩15分程の場所にわたらせ渓谷鐵道大間々駅があり、近くには高津戸峡という渓谷がある。今回はその高津戸峡を目指すことにした。

赤城駅 駅舎
大間々町の観光イラストマップ

高津戸峡は、渡良瀬川の中流域に位置し、新緑や紅葉など四季折々の美しい風景を楽しむことができ、みどり市の人気スポットとなっている。「関東の耶馬渓」とも称されるこの場所には、はねたき橋から高津戸橋まで約500メートルの遊歩道があり、雄大な渓谷美やユニークなゴリラ岩など、ここでしか見られない景観が広がってる。高津戸橋遊歩道までのアクセスは大間々駅から約8分ほど。

大間々駅に立ち寄り、少し駅を散策。駅前には過去に運用されていた車両が展示されている(写真は「わ89‐300形302号」)。大間々駅からトロッコ列車に乗れれば、足尾方面に向かう選択肢もありかと考えたが、あいにくトロッコ列車は満席(全車指定席)だったため、断念。

次の目的地は前橋に設定。

再び赤城駅へ戻り、上毛電気鉄道上毛線の中央前橋行きの列車に乗車。

赤城駅 駅名標(上毛電気鉄道)
赤城駅ホーム(上毛電気鉄道)

赤城駅から約40分で中央前橋駅に到着。上毛電気鉄道上毛線の起点であり折り返し駅でもある。JR前橋駅とは約1km南に離れており、前橋市の中心街には中央前橋駅が近い。

中央前橋駅ホーム
中央前橋駅 駅舎

JR前橋駅へ徒歩で移動。けやき並木の通りを抜けた先にJR前橋駅があり、約15分で到着。

前橋駅前のけやき並木通り
JR前橋駅 北口側

前橋駅は両毛線の駅であり、東側は桐生、栃木、小山へ、西側は高崎へアクセス可能である。一部の列車は高崎線、上野東京ライン、湘南新宿ラインにも乗り入れている。

前橋駅 駅名標
前橋駅ホーム

高崎駅に到着。上越・北陸新幹線が乗り入れる、県内最大のターミナル駅である。

高崎駅
高崎駅 在来線ホーム

あとは東京方面の列車で帰路に着くのみ。久しぶりに新幹線を利用しようかとも考えたが、ゴールデンウィーク終盤で上りの指定席は軒並み満席であった。自由席も座れるかどうか怪しかったため、在来線(高崎線)を利用することにした。

せっかくなので高崎線のグリーン車を利用。今年(2024年)の3月に普通車グリーン席の料金体系が見直され、平日・休日で一定の料金になったようである。さらに、101km以上では1,550円(Suicaグリーン料金)となったため、長距離利用者にとっては実質的な値上げとなっている。高崎駅からだと、上野駅一つ手前の尾久駅までが100kmまでの料金(1,000円)となっている。

東京駅に到着したところで、今回の群馬日帰りの旅は終了である。

東京駅 東海道線ホーム