全国のJR線が3日乗り放題となる『秋の乗り放題パス』を使用して、関西方面への旅を計画。『青春18きっぷ』と同じで普通列車は乗り放題だが、特急列車や新幹線は使用不可である。のんびりと旅をしたい方にはおすすめのきっぷである。
旅の出発地点は千葉県。総武線から横須賀線、さらに東海道線を乗り継ぎ、まずは熱海駅へ向かう。東海道本線の普通列車は多くが熱海駅で接続されており、ここで乗り換えが必要になる。
熱海駅での待ち時間には駅周辺を散策。この日は平日であったが観光客で賑わっていた。伊東線が発着する1番線ホームには伊豆急行の「黒船電車」が停車しており、特急のような外観でありながら普通運賃で利用可能な点が目を引く。
1番線ホームにある立ち食い蕎麦屋で昼食(きのこラー油そば)を済ませ、3番線へ移動。東海道本線の浜松行きに乗車し、更に西へ向かう。
熱海駅からロングシートの車両に揺られること約2時間半で浜松駅に到着。以前は、静岡地区を走る東海道本線の車両はロングシートのみだった気がしたが、最近では大垣車両地区等から転属された転換クロスシートを備えた車両も運行導入されているようである。
浜松駅は東海道新幹線も停車する拠点駅であり、静岡県内の駅では、静岡駅・三島駅に次ぐ利用者数を誇る。浜松駅から徒歩5分ほどの場所には遠州鉄道線の新浜松駅がある。
浜松駅から東海道本線の岐阜行きに乗車。約1時間で豊橋駅に到着し、1日目を終了した。
2日目。豊橋駅から東海道本線で名古屋へ。
豊橋駅から1時間弱で名古屋駅に到着。言わずと知れた中部・東海地方最大のターミナル駅であり、JRは東海道新幹線、東海道本線、中央本線、関西本線が乗り入れている。関西本線・和歌山線経由で和歌山を目指すため、関西本線の亀山行きに乗り換え。
亀山駅で加茂行きの関西本線に乗り継ぎ。亀山〜加茂間は非電化区間であり、1両ないし2両編成の気動車が運行される。この区間は山間部が多く、ローカルな雰囲気を楽しむことができる。車窓から望む木津川の渓谷美は必見である。
亀山駅から1時間半程で加茂駅に到着。ここからは通称「大和路線」の区間であり、天王寺・大阪方面への大和路快速または奈良方面の普通列車と接続している。
加茂駅から大和路線に乗り換え、奈良駅で途中下車。近鉄奈良駅と並ぶ奈良市の主要駅で、市街地や奈良公園といった観光名所へのアクセス拠点として機能している。この日はあいにくの雨模様だったものの、駅前には多くの観光客と思われる人々が行き交い、賑わいを見せていた。
再び、大和路線に乗車。王寺駅で下車し、和歌山線に乗り換え。
和歌山線で2時間半。終点の和歌山に到着