【どこかにビューーン!】行き先は新潟へ──上越新幹線と県内のローカル線で辿る3日間

JR東日本のポイントサービスを活用した「どこかにビューーン!」は、行き先が事前に確定しないという特徴を持つ。提示された4つの候補の中から、どこへ向かうかはシステム次第。思いがけない土地との出会いを楽しめる仕組みである。

結果、決まった行き先は新潟。上越新幹線で日本海側へ向かい、越後線や弥彦線、羽越本線などを辿りながら、弥彦や村上といった地域を巡る3日間の旅となった。
【1日目】上越新幹線で新潟へ
旅の始まりは東京駅から。「どこかにビューーン!」の往路として指定された上越新幹線「とき」で、新潟駅へ向かう。東京からおよそ2時間で、新潟に到着した。



新潟駅に到着後は、駅構内や駅前を中心に軽く散策。再開発が進む駅周辺は整然としており、日本海側の拠点駅らしい落ち着いた雰囲気がある。万代口側では引き続き整備工事が進められており、「CoCoLo新潟」のグランドオープンに合わせて整備された「ガタリウム」や、新バスターミナルなど、駅設備や駅前の景観も大きく変化しつつあった。



この日は万代島鮮魚センター近くで夕食をとった。新潟らしく海鮮丼を選んだが、鮮度の良い魚介を手頃に楽しめる内容だった。その後は駅近のホテルに戻り、翌日の移動に備える。



【2日目】弥彦、新津、そして村上へ
2日目はフリーきっぷ「えちごツーデーパス」を利用し、新潟近郊を広く巡る。
まずは新潟駅から越後線で吉田駅へ。越後線は住宅地と田園風景が交互に現れる路線で、新潟市中心部から離れるにつれて沿線の雰囲気も徐々に落ち着いていく。新潟→吉田の所要時間は1時間ほど。吉田で弥彦線に乗り換え、弥彦駅へ。吉田→弥彦は2駅だけのため、10分ほどで到着。



弥彦では、越後一宮として知られる弥彦神社を参拝した。弥彦神社へのアクセスは、弥彦駅から徒歩15分ほど。平日というのもあってか、参道は思いのほか静かで、玉砂利を踏む音がよく響く。観光地ではあるが、境内の空気には独特の落ち着きがあった。



続いて弥彦公園へ。公園内にあるレンガ積みのアーチ型トンネルを抜けると、紅葉のスポットであるもみじ谷に辿り着く。紅葉のピークには少し早い時期ではあったが、色づき始めた木々が点在し、季節の移ろいを感じることができた。



弥彦公園を散策した後は、弥彦駅に戻り、再び弥彦線に乗車。同線の終点である東三条駅へ。弥彦→東三条の所要時間は1時間ほど(吉田で30分の運転停車を含む)。東三条から信越本線に乗り換え、新津駅へ向かう。



東三条から30分ほどで新津に到着。新津は、信越本線・羽越本線・磐越西線の3路線が乗り入れ、4方向に分岐する駅。古くから「鉄道のまち」として知られている。羽越本線に乗り換え、この日の目的地である村上駅を目指す。



新津からは羽越本線で北上し、1時間5分ほどで村上に到着。なお、「えちごツーデーパス」は村上より先の府屋駅まで利用可能となっている。
事前に手配しておいた宿の送迎バスで瀬波温泉へ向かう。この日の宿は「大江戸温泉物語Premium汐美荘」。日本海に面した立地で、客室やラウンジから海を望める造りになっている。大浴場や露天風呂もゆとりのある設えで、移動中心だった一日の疲れをゆっくりと解すことができた。



【3日目】特急いなほで新潟へ戻る
翌朝、宿を出る前に瀬波温泉の海岸へ立ち寄った。厚い雲が広がり、日本海は波立っていた。季節の変わり目を感じさせる景色の中、村上を後にする。
村上駅からは、特急「いなほ」で新潟駅へ戻ることにした。「えちごツーデーパス」は運賃のみ有効であるため、別途特急券の購入が必要となる。前日とは異なり、特急列車での移動は所要時間も短く、同じ区間でも印象は大きく変わる。村上から45分ほどで終点の新潟に到着。



新潟駅からは「どこかにビューーン!」の復路で指定された上越新幹線「とき」に乗車し、東京へ戻る。ローカル線での移動を続けた後だけに、新幹線の速達性を改めて実感する移動となった。これで3日間の旅は終わりとなる。

「どこかにビューーン!」によって決まった新潟行きであったが、「えちごツーデーパス」を組み合わせることで、新潟市中心部だけでなく県内各地を巡ることができた。フリーきっぷも活用しやすく、鉄道旅行との相性の良さを感じる行程であった。