■東北・新潟沿岸を巡る旅 Part3■
前回:東北・新潟沿岸を巡る旅(Part2)@猫のいる島・田代島
今回の出発の地は、岩手県の一ノ関。
途中、世界遺産・平泉を観光し、盛岡を経由して宮古を目指す。
世界遺産・平泉の最寄り駅である平泉駅は、一ノ関駅から東北本線(盛岡方面)で2駅。
この日は早朝の大雨の影響により列車が遅れていたため、行程に若干のズレが生じそうである。
東北本線の盛岡行きに乗車。東北本線は一ノ関駅で運行系統が分かれており、一ノ関を跨いで運転する普通列車はない。盛岡方面または仙台方面に行くには、必ず一ノ関で乗り換える必要がある。
一ノ関駅から10分程で平泉駅に到着。
平泉は、平安時代末期、奥州藤原氏が栄えた時代の寺院や遺跡群が多く残り、そのうち5件(※)が「平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群ー」の名で、2011年6月にユネスコの世界遺産リストに登録された。
※構成資産は以下のとおり
・中尊寺
・毛越寺
・観自在王院跡
・無量光院跡
・金鶏山
今回の行程では、毛越寺と中尊寺に行く予定だったが、電車遅延の影響により観光時間が縮小されたため、中尊寺のみの観光に変更することにした。
平泉駅から平泉町循環バス「るんるん」に乗車し、約10分で中尊寺に到着。
バス停は中尊寺坂下にあり、坂の入り口から「月見坂」と呼ばれる長い参道を歩くことになる。(この勾配がある参道が中々キツイ)
途中、参道からは平泉町の景色が一望でき、参道を歩く人々の足をたびたび止める。
参道入り口から歩くこと15分、中尊寺本堂に到着。
本堂は、中尊寺の中心となる堂塔のひとつであり、年間を通じて多くの法要・儀式、そして様々な行事が行われている。
讃衡蔵は、平安期の仏像や国宝中尊寺経など、奥州藤原氏の残した文化財3000点あまりを収蔵する宝物館である。立ち並ぶ迫力ある仏像は必見で、金色堂とセットで見学したい施設である。
金色堂は、藤原清衡によって建立された建造物で、堂内外の全面に金箔を張り、柱や須弥壇には蒔絵、螺鈿、彫金をふんだんに使った華麗な装飾がほどこされている。
金色堂はコンクリート造りの覆堂内にあり、ガラスケースに納められて外気と遮断されている。
白山神社。中尊寺鎮守のひとつであり、中尊寺境内の北方に位置する。祭神は、伊邪那岐尊(イザナギノミコト)・伊邪那美尊(イザナミノミコト)。
神秘的な雰囲気が漂う白山神社の参道。(若干モヤがかかっていた)
中尊寺の観光が終わった後は、循環バスで平泉駅まで戻り、東北本線で盛岡方面へ。途中の北上駅で東北新幹線に乗り換え、盛岡を目指す。
元々の行程では、北上駅での新幹線乗り換え時間が10分しかなかったのに、東北本線が7分程遅延していたため、新幹線乗り換えに間に合うかどうか際どい状況であった(焦)。無事乗り換えが出来て、一安心。
北上から東北新幹線で約20分、盛岡駅に到着。
盛岡から次に目指す先は、岩手県の沿岸都市「宮古」。盛岡駅〜宮古駅間を結ぶ路線としてJR山田線があるが、現在は一部災害不通となっている。そのため、急行バスで宮古を目指すことにした。
盛岡駅から急行バスに揺られること2時間半。この日の目的地である宮古に到着。次回は、三陸鉄道北リアス線に乗車し、久慈方面へ。