■東北・新潟沿岸を巡る旅 Part5■

前回:東北・新潟沿岸を巡る旅(Part4)@北三陸沿岸〜青森へ

久慈駅からの「北海道&東日本パス」の利用2日目。

今回の出発地は青森駅。青森から奥羽本線、五能線を乗り継ぎ、秋田を目指す。途中、五所川原観光と、五所川原〜秋田の移動は観光列車「リゾートしらかみ」を利用。

【行程】青森〜五所川原〜秋田
【行程】青森〜五所川原〜秋田

多くのバスが行き交う青森駅前。青森駅は、かつては青函トンネルを通る津軽海峡線の特急停車駅であり、北海道への玄関口であった。北海道新幹線開業後はその役割を隣駅の新青森駅へ譲った。

【画像】青森駅 外観
【画像】青森駅 外観

奥羽本線の秋田行き・普通列車に乗車し、五能線との乗り換え駅である川部駅を目指す。

現在、青森駅を発着する定期特急列車は青森〜秋田を結ぶ特急「つがる」のみ。かつて夜行寝台列車や北海道方面への特急列車が行き来していた青森駅は、今は何処となくひっそりしているような気がした。

【画像】青森駅 JR線ホーム
【画像】青森駅 JR線ホーム

青森から奥羽本線で約30分。川部に到着。

【画像】川部駅 駅標
【画像】川部駅 駅標

川部から五能線・鰺ケ沢行きに乗車。奥羽本線(弘前方面)と五能線(五所川原方面)を結ぶ列車は、当駅でスイッチバックを行う。

【画像】五能線 鰺ケ沢行き(川部駅にて)
【画像】五能線 鰺ケ沢行き(川部駅にて)

青森を感じさせるリンゴ農園を横目に揺られること30分。五所川原に到着。

【画像】五所川原駅 駅標
【画像】五所川原駅 駅標

JR五所川原駅の駅舎はレンガ調であり、2013年にリニューアルされた。駅横に見えるのは立佞武多格納倉庫。

【画像】JR五所川原駅 駅舎
【画像】JR五所川原駅 駅舎

五所川原駅は津軽鉄道線も接続している。JRと駅舎は別だが、通路と跨線橋はJRとの共用。津軽鉄道線の駅舎は非常に味があるものであり、駅舎の中は売店とストーブが設置されており、昔ながらの雰囲気が漂う。

【画像】津軽五所川原駅 駅舎
【画像】津軽五所川原駅 駅舎

五所川原駅に降り立った目的は立佞武多の館。五所川原駅から徒歩5分のアクセスで、訪れやすい場所にある。

【画像】立佞武多の館
【画像】立佞武多の館

正直、ねぷたに興味があった訳ではなく「とりあえず」的な感じで来てみたつもりだったのだが、館の展示されてる立佞武多を見て、その考えが一新。

展示室の高さ数十メートルにも及ぶ立佞武多の迫力はかなりのもので、「こんなにデカイものが人に運ばれて動くのか!?」と思ってしまった。この迫力は是非、間近で見て感じるべきである。

ちなみに、館内には立佞武多は大型のものが3基展示されている。大型のねぷたは年に1基製造され、それが3年間使用されることから、祭りでは3基のねぷたが出陣する。

祭りの際は、館からねぷたが出陣するため、展示室の可動壁(壁の高さは一部は23mにも及び)が開閉する仕組みになっている。五所川原の立佞武多祭りは毎年8月に開催されており、機会があれば出陣するシーンも見てみたいところである。

【画像】館内に展示されている立佞武多
【画像】館内に展示されている立佞武多

再び五所川原駅。「リゾートしらかみ」に乗車し秋田を目指す。リゾートしらかみは快速列車であり、指定席券を別途購入すれば「北海道&東日本パス」でも乗車可能である。

【画像】五所川原駅 改札口
【画像】五所川原駅 改札口

リゾートしらかみ青池編成に乗車。途中、千畳敷駅で15分程停車するため、千畳敷海岸を散歩できる。

【画像】千畳敷駅に停車中のリゾートしらかみ
【画像】千畳敷駅に停車中のリゾートしらかみ

五能線は青森県・秋田県を日本海沿岸に沿って走るため、車内からは常時、日本海を眺めることができる。

【画像】リゾートしらかみ車内から日本海を望む
【画像】リゾートしらかみ車内から日本海を望む

五所川原駅から約3時間50分、終点の秋田駅に到着。

【画像】秋田駅に到着したリゾートしらかみ
【画像】秋田駅に到着したリゾートしらかみ

青森駅から特急つがるを使えば、秋田まで約2時間40分程だが、リゾートしらかみの場合は五能線を経由するので約5時間かかる。

時間は特急つがるの倍かかるが、リゾートしらかみは青春18きっぷでも指定席を購入すれば乗車できるので、ゆったり観光を味わいたい人には良い時間を満喫できるのではないだろうか。

【画像】秋田駅 駅標
【画像】秋田駅 駅標

□本日の「北海道&東日本パス」による移動
 青森→五所川原(JR奥羽本線、五能線)
 五所川原→秋田(JR五能線・リゾートしらかみ)

次回は、ナマハゲに会うため男鹿地方へ。

Part6につづく。