■東北・新潟沿岸を巡る旅 Part6■
前回:東北・新潟沿岸を巡る旅(Part5)@立佞武多とリゾートしらかみ
旅は6日目。岩手県の久慈駅からの「北海道&東日本パス」の利用は3日目。
今回の出発地は秋田。男鹿線で男鹿に行き、男鹿観光後に秋田まで戻り、秋田から羽越本線(きらきらしらかみリレー号)で新潟県の村上を目指す。

秋田駅はステーションデパートが併設されているほか、駅前からは多くの高速・路線バスが行き交っている。秋田新幹線が乗り入れているだけあり、さすがに規模が大きい。

秋田駅からJR男鹿線に乗車。男鹿線は、路線としての起点は追分駅(終点:男鹿駅)であるが、すべての列車が奥羽本線(秋田駅〜追分駅)を経由して、終点の男鹿駅まで運行される。
乗車したのは直流用蓄電池駆動電車「EV-E801系」。2017年3月から男鹿線に導入された新型車両である。

秋田駅から1時間ほどで男鹿駅に到着。駅名標には男鹿地方の名物「ナマハゲ」が描かれている。

1面2線の島式ホームから改札がある駅舎に行くには、構内踏切を渡る。

男鹿駅の駅舎は2012年にリニューアルされており、比較的新しい。外観は古民家風なイメージとなっている。

「なまはげ館」を訪問。男鹿駅となまはげ館の往復には、「なまはげシャトル(あいのりタクシー)*外部サイト」を利用するとよい。(要予約)

「悪い子はいねが〜」「泣ぐ子はいねが〜」の奇声で知られるナマハゲ。ナマハゲは、主に男鹿半島(男鹿市)においてみられる伝統的な民俗行事であり、鬼のようなお面と藁で作られた衣装をまとい家々を巡って厄払いをしたり、怠け者を諭したりする。
なまはげ館は、男鹿のなまはげ行事をスクリーンで紹介したり、男鹿市内の各地で実際に使われていたナマハゲ達が展示されている。その多種多様な迫力あるナマハゲの姿に圧倒させられる。

なまはげ館の隣にある茅葺き屋根の建物は「男鹿真山伝承館」。男鹿地方の典型的な曲家(まがりや)民家である。
伝承館では、ナマハゲ習俗学習講座が行われており、大晦日の晩に男鹿半島のほぼ全域で行われるナマハゲ行事を間近で体感することができる。

伝承館からすぐ近い場所にある真山神社(しんざんじんじゃ)。
主祭神は、瓊瓊杵命(ににぎのみこと)武甕槌命(たけみかづちのみこと)。社伝によれば、景行天皇の御代、武内宿禰が北陸地方諸国視察のため男鹿半島へ下向の折、涌出山(わきいでやま、現在の男鹿真山・男鹿本山)に登り使命達成と国土安泰・武運長久を祈願して瓊瓊杵命・武甕槌命を祀ったのが始源とされる。平安時代以降仏教の伝播が男鹿へも至り、貞観年中には慈覚大師によって涌出山を二分し、北を真山、南は本山としたと伝えられる。

男鹿駅に戻り、男鹿線で再び秋田を目指す。車両は先ほど乗車して新型ではなく、キハ40系。新型車両もいいけど、ローカルな旅を味わうのならば、キハ40系がいいかな〜。

秋田駅から、羽越本線を走る快速列車「きらきらしらかみリレー号」に乗車。快速列車なので、指定席券を購入すれば、北海道&東日本パスで乗車可能。
「きらきらしらかみリレー号」の車両は、新潟駅〜酒田駅・象潟駅間を運行する快速「きらきらうえつ」のもので、秋田駅までの延長運行を「きらきらしらかみリレー号」としている(不定期運行)。秋田駅では「リゾートしらかみ」と接続している。

羽越本線は新潟駅(路線としての起点は新津駅)〜秋田駅を結ぶ、日本海沿岸を走る大動脈路線。特急列車(いなほ)も運行されている。

秋田駅から「きらきらしらかみリレー号」に揺られること約3時間半、新潟県の村上駅に到着。

村上駅は、羽越本線の主要駅の1つである。運行系統が当駅南北で分割されており、新潟行きの普通列車は当駅からの発車となる。

村上駅から徒歩ですぐの場所にある旅館「おもてなしの宿 石田屋」で夕食タイム。石田屋さんは宿泊しなくても食事だけの利用も可能。
サケの町・村上に来たからにはコレ、いくらをたっぷり乗せた「はらこ丼」(^^)

□本日の「北海道&東日本パス」による移動
秋田→男鹿→秋田(JR男鹿線)
秋田→村上(JR羽越本線・きらきらしらかみリレー号)