2月。例年よりも遅い初詣。
平成最後の初詣の場所は、高尾山薬王院。薬王院は、東京都八王子市の高尾山にある寺院であり、真言宗智山派の関東三大本山のひとつ(他のふたつは、成田山新勝寺、川崎大師平間寺)である。
鉄道の最寄駅は、京王高尾線の高尾山口駅。新宿駅からのアクセスはおよそ55分〜1時間程。新宿駅から京王線を乗り継ぐか(新宿駅〜高尾山口駅を直通する列車もあり)、JR中央線を利用して高尾駅で京王高尾線に乗り換える手段もある。
高尾山口駅は、京王高尾線の終着駅である。現在の駅舎は2015年4月に開業されたもので、駅構内にはレストラン、お土産屋、そして日帰り温泉施設(京王高尾山温泉 / 極楽湯)が隣接している。
高尾山口駅から徒歩5分程の場所に、高尾登山鉄道ケーブルカーの清滝駅とリフトの山麓駅があり、ここから薬王院がある山頂方面を目指す。
ケーブルカーは15分間隔で運行されているが、混雑もなく待ち時間がないリフトを利用することにした。(天気も良いし)
料金はケーブルカー・リフト同じであり、チケットは往復で購入したほうがお得になるが、帰りは登山コースを使って下山したいので、チケットは片道分だけの購入とした。
リフトの終着、高尾山山腹の山上駅までは約12分。自然を満喫しながら、しばしの空中遊泳を楽しむ。
リフトの終点、山上駅に到着。標高462メートルの場所に位置する。
リフトの山上駅から薬王院方面に歩くとすぐに、ケーブルカーの高尾山駅が見えてくる。この辺りの標高は472メートル。リフトの山上駅より若干高い。
ケーブルカー高尾山駅付近から見下ろした景色は、だいぶ高いところまで来たことを実感させてくれる。
高尾山駅から徒歩5分。薬王院山道入口の門「浄心門」に到着。ここから更に、長い参道を歩く。
途中、男坂と女坂の分岐があり、男坂方面(浄心門から見て左側の道)を行くと、長くて急な石階段に辿り着く。この石段は108段あり、「人間の限りない悩みや苦しみの煩悩を意味する」とのこと。悩みや苦しみを踏み越えられるように、1歩ずつ階段を登って行く・・・。
浄心門から約10分程で、山門(四天王門)に到着。
大本堂。薬王院の中心となる本堂であり、薬師如来と飯縄権現を祀る。大本堂の左手の道に行くと、本社への階段がある。
本社は、飯縄権現を祀る社殿である。本社右脇の道から、奥の院と山頂に行くことができ、山頂までは片道20分と案内されている(往復にすると40分)。しかし、帰りは登山コースを使って下山する予定だったので、残り時間と体力を考慮し、山頂を目指すのは断念した。
参拝を終え、来た道を引き返す。途中、大きな杉並木が目に付いた。これは東京都指定記念物「高尾山 杉並木」であり、都内では他に例のない樹齢一千年に近い杉並木である。
ケーブルカー高尾山駅付近にある登山コースとの分岐点。2号路という道に入るが、いくつかある高尾山登山コースの1つである。
地面から出っ張った木や石が多く、足場はよろしくない。そのため、必要以上に体への負担がかかる。それでも、自然が満喫しながらのウォーキングは楽しいので、苦ではない。
琵琶滝に到着。高尾山水行道場の場所として使用されるとのこと。滝には近づけなかったので、遠くから参拝。
琵琶滝を経由し6号路に入ると、先ほどまでとは違い、歩きやすい足場となった。ただ、広い道ではないので、すれ違う人に注意しながら、下山を続ける。
2号路への分岐点から登山コースを歩き続けること約35分、麓のケーブルカー清滝駅に到着。
再び、京王高尾線の高尾山口駅まで歩き、帰路につく。
2月の平日ということもあって人が少なく、快適に参拝することができた。
平成最後の初詣、高尾山薬王院参拝は、これにて終了。