ご時世的に旅行や遠出をする機会が減っているが、それでも旅に行きたい!・・・ということで、遠すぎず近すぎずな場所に位置している静岡県の三島を目的地とした一泊の小旅行を企画した。
【往路】小田急小田原線、東海道線で三島を目指す
出発地は新宿駅。まずは、小田急小田原線で小田原駅を目指すが、本厚木駅と新松田駅に途中下車してみることにした。
新宿駅から特急ロマンスカーに乗車。最初の下車予定駅は本厚木駅であり、新宿駅からの所要時間は快速急行と5〜10分程しか変わらないのだが、旅気分を味わうのであればやはり特急列車。クロスシートでのんびり座っていけるのは、大きな利点である。(新宿〜本厚木間の特急料金は570円)
小田急線の本厚木駅・新松田駅で途中下車
新宿駅から約45分程で本厚木駅に到着。一部の特急ロマンスカーを除く全ての種別の列車が停車する小田急線の主要駅のひとつである。駅前は厚木市の中心市街地となっており、数々の商業施設が立ち並んでいる。
再び小田急線(今度は急行列車)に乗車し、次は新松田駅で途中下車。
新松田駅は、JR御殿場線の松田駅と隣接しているため、乗り換えが可能となっている。小田急線と御殿場線を直通運転している特急「ふじさん」は新松田駅でなく、JR松田駅の方に停車する。(特急「ふじさん」は、小田急線の新宿寄りに敷かれている線路を経由して御殿場線と連絡している)
新松田駅から当駅始発の普通列車(小田原行き)に乗車し、小田急線の終点である小田原駅に到着。小田原駅は小田急線の他に、東海道新幹線、東海道線、箱根登山鉄道線、大雄山線といった計5社の鉄道路線が乗り入れており、神奈川県西部に位置するターミナル駅として機能している。
小田原駅前を少々散策 そして三島へ
小田原駅の東口側には駅ビル「ラスカ小田原」が。そして、駅ビルと直結している複合商業施設「ミナカ小田原」があり、小田原城の城下町をイメージしたような建物の店舗が立ち並んでおり、お土産や飲食などを楽しめるスポットとなっている。(駅直結のため、雨の日でも安心)
小田原城址公園まで足を運びたかったが、この日はあいにくの雨のために断念。駅近でのんびりしつつ、ミナカ小田原内のフードコートで早めの夕食(湘南鶏を使用した親子丼)を取ることにした。
小田原駅から東海道線に乗車し、今旅の目的地である三島を目指す。下り列車は熱海止まりが多いが、沼津行きに乗れば、三島駅まで直通である。
小田原駅から約40分、三島駅に到着。三島駅は東海道新幹線、東海道本線、伊豆箱根鉄道駿豆線が乗り入れており、駿豆線の修善寺方面に乗り入れる特急「踊り子」号の分岐駅である。
天然温泉 富嶽の湯 ドーミーイン三島
今夜の宿泊場所「ドーミーイン三島」は、当方がよく利用するドーミーイン系列の宿泊施設である。部屋の快適さはもちろん、天然温泉の大浴場、夜食サービス(夜鳴きそば)、リーズナブルな宿泊料金などが魅力な宿である。また、アクセスが三島駅南口から徒歩5分と立地的にも便利な場所に位置している。
三島駅周辺散策/【復路】東海道新幹線で東京へ
三島駅近スポット 楽寿園・三嶋大社・源兵衛川
翌日は、三島駅周辺を散策。
三島駅南口すぐの場所にある「楽寿園」へ。園内には、国の「天然記念物及び名勝」に指定されている天然泉水・庭園、動物がいる「どうぶつふれあい広場」などがある。
楽寿園の次は、三島駅南口から徒歩15分の場所にある三嶋大社へ。地名の「三島」は三嶋大社社名の「三嶋」から生まれたという説がある。
祭神の『大山祇命(おおやまつみのみこと)』と『積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)』の二柱は総じて『三嶋大明神(みしまだいみょうじん)』と称されている。
三島は「水の都」とも呼ばれ、川辺を散歩できるスポットとして知られる源兵衛川がその象徴のひとつである。川の中に遊歩道があり、水辺を散策できる場所・・・なのだが、見渡しても遊歩道が見当たらない。どうやら、増水の影響により遊歩道が沈んでしまっているらしい(2021年7月現在)。次にまた三島に来る機会があれば、今度こそ川の中を歩いてみたいところである。
周辺の散策が一通り終わったので、帰路に就くため、三島駅まで戻ることにした。
三島駅から東海道新幹線で東京へ
三島駅から東京へ。せっかくの機会なので東海道新幹線を利用することにした。新幹線で東京まで約1時間。在来線(東海道線)だと約2時間かかるところだが、新幹線だと倍の早さで東京に着く。ただ、今回に新幹線にしたのは時間短縮でなく、単純に新幹線に乗りたいという欲求である(笑)
鉄道旅のお供と言えば駅弁。新幹線の待合室で販売していた「富嶽あしたか牛すき弁当」を購入。すき焼きの甘い味付けと南瓜、そして味が染みた煮玉子とご飯が絶品である。
久々の新幹線に気持ちを高ぶらせていたが、あれよという間に東京駅に到着。1時間という新幹線の旅は時間が経つのが早いものである。旅の余韻を残しながら、新幹線の東京駅ホームを歩く。新幹線の東京駅というのは、旅の始まりと終わりの両側面を感じさせてくれる。その雰囲気を味わいながら、これにて今回の旅を終わりにしようと思う。