休日に都心から少し遠出をしたい場合など、東京近郊のお出かけにお得で便利なフリーきっぷがある。そのきっぷの名は「休日おでかけパス」である。
休日おでかけパスの特徴
「休日おでかけパス」とは、東京近郊のフリーエリア内のJR線普通列車(快速含む)普通車自由席、東京臨海高速鉄道線(りんかい線)全線、東京モノレール線全線が乗り降り自由のきっぷである。
【フリーエリア】
フリーエリアでは、以下路線の乗り降りが自由となる。
- JR在来線全線
- 東京臨海高速鉄道線(りんかい線)全線
- 東京モノレール全線
フリーエリア内の新幹線(東海道新幹線は利用不可)・特急列車・普通列車グリーン車も、特急券等を別途購入すれば利用可能である。

【価格】
大人:2,720円、小児:1,360円
※2020年10月現在の価格
【発売期間】
通年
※利用当日の購入可
【有効期間】
1日間
【利用期間】
土休日および
4月29日~5月5日、7月20日~8月31日、12月29日~1月3日の毎日
休日おでかけパスを利用した行程例
「休日おでかけパス」を利用するからには、最低限その金額(2,720円)の元を取るくらいは使いたいもの。行程の例をいくつか挙げていこう。
【行程例1】
フリーエリア内の往復移動だけで「休日おでかけパス」の金額の元が取れる区間の例
※以下は乗車券を通常購入した場合の運賃額(IC優先の額)
- 新小岩(総武線)〜 奥多摩(青梅線)
*<片道>1,441円/<往復>2,888円 - 四ッ谷(中央線)〜 大月(中央本線)
*<片道>1,518円/<往復>3,060円 - 新橋(東海道線 etc)〜 小田原(東海道線)
*<片道>1,518円/<往復>3,060円 - 君津(内房線)〜 御茶ノ水(中央線・総武線)
*<片道>1,518円/<往復>3,060円 - 大森(京浜東北線)〜 土浦(常磐線)
*<片道>1,518円/<往復>3,060円
【行程例2】
フリーエリア内の片道移動だけで「休日おでかけパス」の金額の元が取れる区間の例
※以下は乗車券を通常購入した場合の運賃額(IC優先の額)
- 大月(中央本線)〜 成田空港(成田線)
*<片道>3,080円/<往復>6,160円
*高尾〜成田空港間で成田エクスプレス利用可(別途特急券購入) - 小山(宇都宮線)〜 小田原(東海道本線)
*<片道>3,080円/<往復>6,160円
*東京〜小山間で新幹線利用可(別途特急券購入) - 本庄(高崎線)〜 小田原(東海道本線)
*<片道>3,080円/<往復>6,160円
*熊谷〜東京間で新幹線利用可(別途特急券購入) - 神保原(高崎線)〜 茂原(外房線)
*<片道>3,080円/<往復>6,160円
*熊谷〜東京間で新幹線利用可(別途特急券購入)
【行程例3】
フリーエリアの範囲内と範囲外の間を往復する場合(フリーエリアの終端駅から範囲外の目的地の駅までの運賃は別途支払い)
※「休日おでかけパス」はフリーエリアの範囲外の駅では購入不可なので注意
※以下(a)は乗車券を通常購入した場合の往復運賃(IC優先の額)
※以下(b)は「休日おでかけパス」の金額(2,720円)とフリーエリア範囲内の終端駅から範囲外の目的地駅間の往復運賃(IC優先の額)を合計した額
- 東京 〜 高崎(在来線を利用する場合)
*(a)<往復>3,960円 →(b)<往復>3,204円
*神保原〜高崎間は運賃を別途支払い(清算) - 東京 〜 高崎(新幹線を利用する場合)
*<往復>3,960円(+特急券)→(b)<往復>3,380円(+特急券)
*本庄早稲田〜高崎間は運賃を別途支払い(清算) - 東京 〜 宇都宮(在来線を利用する場合)
*<往復>3,960円 →(b)<往復>3,380円
*自治医大〜宇都宮間は運賃を別途支払い(清算) - 東京 〜 宇都宮(新幹線を利用する場合)
*<往復>3,960円(+特急券)→(b)<往復>3,740円(+特急券)
*小山〜宇都宮間は運賃を別途支払い(清算) - 東京 〜 熱海
*<往復>3,960円 →(b)<往復>3,556円
*小田原〜熱海間は運賃を別途支払い(清算)
*東海道新幹線は利用不可 - 新宿 〜 甲府
*<往復>4,536円 →(b)<往復>4,436円
*大月〜甲府間は運賃を別途支払い(清算)
*特急「あずさ」「かいじ」利用可(別途特急券購入)
以上は行程例であるが「休日おでかけパス」の活用方法はいくらでもある。別に遠くまで行かなくても、東京都区内の駅を何度も乗り降りするだけでもよい。
皆さんも是非、自分に合った行程で「休日おでかけパス」の旅を楽しんでいただきたい。