(2018年3月末で廃止)

観光そして地方からの移住先として人気の千葉県南房総。そんな南房総を列車で自由に周ることができる「南房総フリー乗車券」というお得なフリー切符が存在する。「南房総フリー乗車券」を紹介していこう。

南房総フリー乗車券の特徴

南房総フリー乗車券」とは、指定の発着エリアの駅からフリーエリアまでの往復と、フリーエリアでの指定路線の乗り降り自由がセットであるお得な切符である。また、フリーエリア内の観光施設で入場料や一部商品が割引になる特典も付いている。

【発着エリアと往復列車】

指定エリアの発着駅は、以下のいずれかを指定。発着のエリアによって価格も異なる。(価格に関しては後述)

  • 東京都区内
  • 総武線 市川〜千葉間
  • 京葉線 舞浜〜蘇我間

往復には普通・快速列車の普通車自由席が利用でき、別途特急券等を購入すれば特急列車等を利用することも可能である。

【フリーエリア】

フリーエリアでは、以下路線の乗り降りが自由となる。

  • JR普通列車の普通車自由席(特急列車等の利用には、別途特急券等を購入すれば乗車可能)
    ・内房線/外房線(木更津〜館山〜安房鴨川〜茂原)
    ・久留里線全線(木更津〜上総亀山)
  • 各バス会社線の指定路線
    ・JRバス関東
    ・天羽日東バス
    ・小湊鉄道バス
    ・館山日東バス
    ・鴨川日東バス
【画像】南房総フリー乗車券 発駅とフリーエリア
【画像】南房総フリー乗車券 発駅とフリーエリア

【価格】

※2018年2月現在の価格

南房総フリー乗車券 価格
南房総フリー乗車券 価格

【発売期間】

平成30年3月29日まで
※発売は利用開始日の前日まで(当日購入による利用は不可)

【有効期間】

2日間

【利用期間】

平成30年3月31日まで

南房総フリー乗車券の使用例

南房総フリー乗車券の使用例。フリー乗車券の価格の元が取れないパターンと、元を取ることができるパターンの2通りを挙げてみよう。

【使用例1】

東京駅出発で、フリーエリア内をぐるっと周り(途中、木更津と茂原で下車)、再び東京駅に戻ってくるパターン。しかし、ただフローエリアを周るだけでは、フリー乗車券の価格の元を取ることが出来ない。

東京→木更津 1,317円
木更津→茂原(館山経由) 1,144円
茂原→東京 1,317円
——————————————————
合計 3,778円

【使用例2】

東京駅出発で、館山と安房鴨川で下車し、それぞれの名所を観光。その後、安房鴨川から東京駅に戻ってくるパターン。南房総の観光名所のひとつである野島埼灯台へは、館山駅からJRバス関東の路線バス(フリー乗車券で乗り降り自由)でアクセスすることが出来る。このパターンで、フリー乗車券の価格より約2000円分も元を取ることが出来る。

東京→館山 2,268円
館山駅→野島埼灯台→館山駅 1,200円(JRバス関東の路線バス)
館山→安房鴨川 583円
安房鴨川→東京 2,592円
——————————————————
合計 6,643円

「南房総フリー乗車券」でお得に周るには、JR内房線/外房線だけではなく、フリーエリア内の指定路線バスもうまく利用すること。また、フリー乗車券は2日間有効なので、宿泊も絡めながらのんびり周遊するのがオススメである。

 

[オマケ]南房総の観光スポット

南房総の観光スポットをいくつか紹介。

  • マザー牧場
    • 子供から大人まで楽しめる観光牧場として親しまれる牧場のテーマパーク。
    • アクセス・・・JR佐貫町駅から天羽日東バスで約20分、「マザー牧場」で下車。
  • 大福寺(崖観音)
    • 船形山の絶壁に張りつくように建つ観音堂が特徴的。
    • アクセス・・・JR那古船形駅から徒歩15分。
  • 館山城(八犬伝博物館)
    • 城山公園山頂にあり、「南総里見八犬伝」に関する各種資料の展示がされている。
    • アクセス・・・JR館山駅からJRバスまたは館山日東バスで約10分。「城山公園前」で下車。
  • 安房神社
    • 房総半島最南端部の吾谷山山麓に鎮座する神社。
    • アクセス・・・JR館山駅からJRバスで約30分、「安房神社前」で下車。
  • 野島埼灯台
    • 房総半島の最南端野島崎に立つ灯台。「日本の灯台50選」にも選ばれている。
    • アクセス・・・JR館山駅からJRバスで約40分、「野島埼灯台前」で下車。
  • 鴨川シーワールド
    • 鴨川市に存在する大規模な総合海洋レジャーセンター・博物館相当施設。
    • アクセス・・・JR安房鴨川駅から無料送迎バス有り。